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ジェイ・ティー・マネジメント田中事務所の代表、田中です。日比谷のオフィスを拠点に、起業家、経営者に対し、濃密な支援を行っています。いつでもお気軽にコンタクトしてください。              ※詳しい経歴は、カテゴリ(左バー)の「My Profile & 会社概要」をご覧ください。
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2010年09月28日

◆ドラッカー~その波瀾万丈の生きざまを知って欲しい

◆ドラッカー~その波瀾万丈の生きざまを知って欲しい


※第二次大戦前夜、ドラッカーは、台頭著しいナチスへの取材を敢行し、アドルフ・ヒトラーやヨーゼフ・ゲッペルスらに何度も単独インタビューを行っている。「ヒトラーの思想は危険だ」と警告を繰り返すが、彼の意見に耳を傾ける人は僅かであったという。


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 きょう、武富士が会社更生法の適用を受けるとのニュースが飛び込んできました。

同社に対しては賛否両論があると思います。しかし、銀行などと違って行政の保護も何もない中で、回収率の算定方法や迅速な審査プロセスなど、小口融資に関して驚くようなノウハウを独自で築き上げ、多くの人たちの窮地を救ってきたのも事実です。

今後、再建を目指すのであれば、今まで培ったケイパビリティと逞しさを、より健全に、社会に貢献する形で生かしていって欲しいと思います。

 (参考: 日経WEB版9/27【武富士、会社更生法の適用きょう正式に申請】)


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 さて、本題に入りましょう。

 中小企業の経営者やベンチャー起業家など、チャレンジャーとしての人生を送ることを選択した方々に、ドラッカーの理論や哲学とともにぜひとも知っておいていただきたいのは彼の「生きざま」です。

実は、私は、中小企業やベンチャー企業支援のための団体を支援しているので、これらの経営者の方々と交流する機会が多くあります。

特に必要なことだと思われるので、生意気を承知であえて言いますが、こうした経営者の方々には、(孤独な戦いを強いられているがゆえに)ご自分の価値観にとらわれすぎていたり、偏った経験則に依存して苦しんでいたりする方が、少なからずいらっしゃるように思います。

しかし、新たな発見や構想、具体的なビジネスチャンスへの道を切り開くためには、自分の枠組み(=価値観や事業領域、付き合いの範囲などさまざまな境界線)を超えて動き、ものを見聞きし、考えなければなりません。

このためにヒントになるのが、ドラッカーの波瀾万丈の生きざまです。


 ここで、彼の経歴に簡単に触れておきましょう。

◆ピーター.F.ドラッカーは、1909年にオーストリアのウイーンに生まれます。高校卒業と同時にドイツに移住。商社マンや証券アナリスト、新聞記者などの仕事をこなしながら、フランクフルト大学に通って(仕事の合間に図書館で猛勉強しながら)博士号を取得。

◆記者時代には、ヒトラーやナチスに何度もインタビューを行います。しかし、彼らの思想に反する記事を書いて目をつけられ、ナチス党員にアパートに踏み込まれる前に荷物をまとめてドイツを脱出(!)。

◆新天地アメリカにおいては、TQCの元祖エドワード・デミング、GMの創業者アルフレッド・スローン、IBMの創業者トーマス・ワトソン、イギリスのチャーチル首相、黎明期のマッキンゼーの指導者マービン・バウワーなど、さまざまな人々と交流を持ちます。

◆1943年頃から、新しい社会機関としての可能性を感じたアメリカの大企業(GMやIBM、GEなど)のコンサルタントを努めるようになり、再びヨーロッパやアジアへの遠征も開始します。そして、後に金字塔と評されることになる「現代の経営」(1954年)や大著「マネジメント」(1973年)などを世に送り出していきます。

◆新しい社会機関としての可能性を感じたアメリカの大企業GMやIBMのコンサルタントを努めるようになり、再びヨーロッパやアジアへの遠征を開始します。そして、後に金字塔と評されることになる「現代の経営」や大著「マネジメント」などを世に送り出していきます。


 今よりははるかに国境や言語の壁が高かった時代に、ドラッカーはこれをものともせず、新しい活動の場を求めてヨーロッパやアメリカを駆け巡りました。

すなわち、常に現場に己の身を投じ、見聞を積み重ねながら、先行研究や文献などがまったく存在しなかったゼロの状態から、マネジメントの体系的理論や社会思想の新たな視点を打ち立てていったのです。

(※本ばかり読んで多少の違いを付け加えることで「新説」としているような多くの学者・研究者の著作とは、その背景も言葉の重みもまったく異なるのです)


以上の経歴からもわかるように、ドラッカーは、まさに実践・行動の人として、あらゆる障壁を乗り越えて動き、自らの可能性を切り拓いていきました。そしてこの姿勢は、ますます不透明さを増す経営環境を生き抜く術として、中小企業の経営者やベンチャー起業家に最も求められるものだと思うのです。

 こうした彼の「生きざま」を知ったうえで、その考え方や哲学に触れていただけるのであれば、ドラッカー理論を日々考え、実践しようとしている者として、これ以上の喜びはありません。



※参照文献・情報ソース:
 『ドラッカー わが軌跡』(『傍観者の時代』の新訳)
 『知の巨人 ドラッカー自伝』
 『わがドラッカー流経営論』(NHK知る楽テキスト、柳井正)
 ドラッカー学会資料および学会要人への、ありし日のドラッカー教授についてのインタビューなど。

※ドラッカー学会WEBサイト
  http://www.drucker-ws.org/


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Posted by ジェイ・ティー・マネジメント田中事務所 at 08:30│Comments(0)戦略請負人のつれづれ日記
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